またレコード屋が消えた。
今回は大々的である。
渋谷を中心に各都市にも展開していたciscoがネット販売のみに切り替え再スタート。
数年前にcisco新宿アルタ店(一時の品揃えは、半端なかった)が消えたことさえ不便を感じていたのに、
なんと渋谷hiphop店、house店、techno店どれもこれも閉店。
宇田川”cisco坂”の名称は”旧cisco坂”となり、まるで国道のような扱いになるに違いない。
「昔、ここにはciscoというレコード屋が羅列していて、よくここをのぼったものだよ。」などという
孫への思い出話。
個人的趣味嗜好がズレタのか、シスコのバイヤーの力不足か、そもそもグットミュージックの減少か、
何が理由かよくわからないけれど、確かにciscoは僕にとって重要なレコード屋ではなかった事は確か。
レコードの売り上げは90年代後半だかをピークに減少する一方。
一時のdjブームは今は衰退する一方。
そりゃー形ではいった若モンが、歳とって、タンテやレコードを売り払っていてもおかしくないし、
中古機材屋には異常に中古タンテが重なっているのが見受けられる。
ちょっと金があればまとめ買いして、いつでも大友良英に挑戦できる始末。
いつまで経ってもレコード屋をやる気でいる自分としては、
業界自体の衰退を黙って見てるわけにもいかない。
ただ、何が出来るかといえば、結局、商売しない事なのかも知れない。
または、音(レコード)を売るという事に、意味がなくてはいけない。
私は音をつくるけれど、あまり力を入れず、マイペースにしかできない。
それでよく困らせるのだけれど。
※影ちゃん、もうすぐです。
(出来たけど映像とリンクしてない気がするのと、割と力をいれているのと)
※kuzeちゃん、例のヤツ、年始時間が空いた時、仕上げます。
※bbsの2人、年末用は何とかなります。
※queさん、あまり急がせないで下さい。
※hiro、そろそろ忘れた頃かな笑
本来、音を売っている人というのは、何を感じているのか。
必要とされていたり、イカレさせたいという欲求だったり、何らかのメッセージだったり、様々。
なにかでキューバの話を読んだ時、国民の音楽に対する欲求が比べ物にならないという話があった。
大きな目でみて、日本は音楽にあふれているが、決して裕福ではない。
売れる売れないの話ではない。
そもそも、地下に眠っているような、インダストリアルなんとかミュージックやら、なんちゃらハードコアなんとかやら、細分化された先にあるもの(そもそもこだわりを持った上でそのポジションを確立していらっしゃる方々)が酷い。
それでは話にならない。
私自身、実際そんなことはどうでもいいと思っているけれど、(そう思えてきた)
どこを掘っても真新しい感覚は得られない事に不満を感じる。
※菊池成孔氏のアルバムはわざわざ先行で入手したが、その心理はアイドルオタクのそれと変わらない。
(実際に一度聴いて、たいしたことなかった事実・・・)
”あのレコード屋にいけば、いい音楽が手に入る”という感覚がなくなってきている。
結局、中古屋を懸命に漁るほかない。(楽しいのだけれど)
レコードに対する気持ちが大きい人間(私のような笑)と話していると、
レコード屋の質自体の衰退の話にはなる。
近いうちにnyに行ってみようと思ったものそのせい。
”宇田川が世界一のレコード街”と海外のdjは言うけれど、
身近にあるこちらとしてはどうしても”外”に救いを求めてしまう。
こないだ中古屋で入手したny版レコードマップ(英語だけど、大体わかってしまった唯一の英本)を手に、
ny中のレコ屋掘って、そこになにかを感じなければ・・・・・・。
恐ろしい話だ。(実際にそうなった場合、満面の笑みで郵送問題と戦っているのだろうけれど)
※”満面”という漢字に恐怖を感じた。
PR