鈴木幸希
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2025/01/22(Wed) 21:51:50
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内在系
2008/07/18(Fri) 01:48:13
久しぶりに話す友人との電話を切り、終電に乗り込むと、
目の前にいるおっさんが”内在系に潜む精神哲学”みたいな本を読んでいるのがわかった。 ※おっさんが顔に本を近づける形で読むもんだから嫌でも確認できた。 丁度、自分のカバンに精神哲学系の文庫本がはいっていたもんだから、 少し、気にかかり自分も読むことにした。 ・・・・・数分後。 「その本はまちがってるよ!!」 と、 おっさんと自分の後方から若者の声が聞こえてきた。 おっさんと自分(と派手なおねーちゃん)は、その声をキッカケにほぼ同時に後ろを振り返った。 幸いな事に、若者(大学生風※後に拓殖大学卒業生と判明)はおっさんに話かけたようだ。 若者はおっさんに向かって続ける。 「俺もその本読んだよ!!その本は間違ってるよ!!」 おっさんは、一時シカトを決め込んだが、 若者のあまりのアクションに、 「なんだお前は!」と切り返す。(※正しい反論である。) 一触即発かと思われたが、この後に続く、おっさんの一言に周囲は意表をつかれた。 「君は内在系の何を知っているんだ!!」 この状況で、すでに本の内容について触れてしまっている。 これが、その辺のおっさんなら、シカトして場所を変えるか、もみ合いになるかどちらかである。 面倒な出来事に進んで首を突っ込むあたり、”和製のウィリアム・バロウズか”と期待してしまった。 その後、若者の自己紹介(学歴自慢)から始まり、 話の方向性がブレて、宇宙力学?かなんかの話になる。 「あれは球体をものすごい速度で、衝突させることでしか生み出せないんだ!」 「それは今の国家予算では不可能だろう」 「ブラックホール理論を応用すれば、可能なんだ!あといくつかの計算式が完成すれば理論上は完成する!」 「それは理論でしかない!我々の意識が統一されているという自己認識こそが目的なんだ!」 などなど、電車内対談は続く。 2人の話に耳を傾けていると、 気がついたときには、 対談者のおっさんと若者、傍聴者の私の3人は、周囲に距離を置かれている。 車内における距離感は、まるで私がこの対談の司会でもしているかのような雰囲気である。 ”あなた方3人は迷惑ですよ”という感じである。 ”違う!違うぞ!対談しているのはこの2人だ!私は部外者だ!”とプライマルスクリームするも、もう遅い。 立派な傍聴者である。 さらには、降りる駅も一緒、出口も一緒。方向も一緒となれば、自分自身、何かの縁かと錯覚してしまうほどだ。 おっさんが何者かは最後までわからなかったけれど、 面倒ごとに首を突っ込み付き合いきったことで、帰りの車内がエキサイトした事は確かである。 夏になるとTシャツが目立つようになる。 Tシャツには、なんらかのメッセージが書いていたりする。 自分は、街にでると、目に付くものを読む習性があり、 一人でいるとこらえるのだけれど、人といるとつい口に出てしまう。 ※今日も背中に"POWER"と書いたTシャツを着ているおっさんがいて、読んでやりたくなった。 一人でいるときにメッセージを声に発するようになったら、迷惑なヤツでなのだろうなと、認識しただけの話。 ※たまに一人ニヤついてしまうが。 PR この記事にコメントする
しばらくです
凄い話ですねー。
もっと内在系というテーマがぶれない形で話が進んでいけば、もっと面白かったのに。 なかなか、こんな体験できませんよ。 東京都現代美術館でチケットもらった話といい、akarmaさん、巻き込まれ体質(そんなのあるかな?)なのかも(笑) ところで、この1週間、神戸に研修にいきました。 パナソニックのパソコン修理工程です。 僕はそこの工程管理者として就任することが決まりました。 仕事内容は猛烈に大変です。 でも、与えられたチャンスなのでがんばります。 8月初頭に引っ越し予定です。 東京からはおもいっきり遠くなってしまいます。 akarmaさん、関西に来るさいは声をかけてください。 是非、家に遊びにきてくださいね |