”できる”知り合いの家に行く機会があった。
なにもないとは聞いていたけれど、
PC、テレビ、自己啓発本しかなかった。 自宅での居場所はデスクチェアーらしい。
きっと、このシンプルさは陳列された自己啓発本からくるものなのだろうと勝手に想像し、
”できる”と思っていた人がそれによるものだった事になんともいえなくなる。
「こんなんばっか読むんですね」と余計なお世話な言葉を口にすると、
笑顔で「なにもない人間だから」と言った。
もはやその笑顔すら自己啓発なのではないかと思いながらも軽く相槌を打つ。
初めて人の家に行くと、CD棚と本棚を見てしまうが、ここにはCD棚はなかった。
聞くと、たまにダウンロードする程度だという。
もはや普通に暮らす分にはCD棚なんてものは要らないという事にいまさら気がついた。
知り合いは不幸にも趣味人が大数を占めるため、部屋になにかしら変なものがあることが多い。。。
皆、家宅捜査でもされたら、なにかしらまずいものが出てくるんじゃないかという雰囲気だし、
何かの間違いでアンアンの読者が来たら、後日ブーブー陰口を叩く感じの駄目な大人の部屋である。
自己啓発本の部屋を出る頃には、少し距離を置いていることに気がついた。
彼が仕事人間である事は以前からわかっていたが、業態の違いと効率の悪さからなんともいえないが、自身のほうが仕事に費やしている時間が長いにも関わらず、仕事人間には決してなれる気がしない。
※嫌いというわけではないから厄介だ。
自己啓発本は何冊か手にした事はあるが、まず読破不可能である。
原因は、おせっかいと占いのようにしか捕らえられないからという事と、
目標とする着地点に魅力を感じないからだろうか。
※一時あった自己GOOGLE化などという提唱には、うんざりきた。
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曲でもつくるか。
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