鈴木幸希
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2025/01/22(Wed) 15:45:19
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不感症
2010/09/04(Sat) 03:01:46
「たまには針を落としてやってくれないか・・・。」
音楽との距離感に対して、不安に近い感覚が付きまとう事が少なくなったのは、 単なる不感症でしかなかった。 これも必然か。 レコードが大半をしめる部屋で夜な夜な荷造りをしていれば、 スムーズに事が運ぶこともない。 約4000の円盤の溝に片っ端から針を落としていると、 そのうち針先にのみ意識が向かうようになっていた。 約4000のうち、9割がゴミ同然。 数年前、「1枚1枚に敗れた夢が詰まっている」という言葉を聞かなければ、 レコードと共にある意味合いは薄れていたかもしれない。 自分がその1枚に針を落とし、なんらかを感じて、 それを聴き続けたり、もう2度と針をおとさなかったり、 ”自分が針を落とした事”でその瞬間の意識が大きく変動する。 言葉が意味を持っているという説が、彼を含んだ詩人やもういない作家の数名にしか当てはまらないと すれば、リリックや歌詞は音でしかないことがほとんどで、 それを嫌った結果ここにあるのはインストが中心となり、まれに”響き”という意味合いで、 ”言葉”が混じっている。 なにを言っているかわからなくてもこのまま続けよう、独り言でしかない。 落ち着くにはまだ早すぎた。心の闇の怖さは自身もわかっていなかったはずだ。 きっかけはいくらでもあった。 これも必然。 ステージは、変わっていなかった。 進化ではなく深化に向かうところにある。 ステージを変えたのは、周囲だけだ。 まだ、ここにいよう。 すべて音楽の話だ。 PR この記事にコメントする
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