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鈴木幸希
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2025/02/12(Wed) 10:16:30
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無題
2010/05/05(Wed) 00:10:43
・ある時間的現象の規則的分節
・時間的現象要素の規則的反復
・ある規定の時間的現象

ルードヴィヒ・クラーゲス(1872~1956)、ドイツ人哲学者が記していた、
”リズム”の定義。※intoxicate参考

”リズム”という音楽的な言語として捉えられる事がほとんどだが、
クラーゲスがいっているのは、時間軸の中に2つの点を置くと、2点間の時間の長さを感じるようになるということ。

”規則的”、”反復”という現象を使用したミニマリズムとして扱われ、
アートでも音楽でも工業製品においては、ミニマリズムが大半を占めている。

ミニマルというもの自体が、なにかを極限まで削ぎ落としたのもなのか、
なにかの基礎要素なのかは考え方の違いでしかないが、
ミニマルが意味するところは”最小限”だ。

ミニマルという要素を形に例えると、平面や直角、または形のないものでは同力、同音などがあげられる。

数年前に、とある人から”同じ卓上でも直線的に整列された文具とランダムに羅列された文具では直線的に整列された文具の並びが綺麗として捉えられているのはなぜか”という課題を与えられた事がある。


生物学的にみると、例えばわたり鳥が集団で飛ぶ際や、どうぶつや魚が群れをなして移動するときに整列していたりする現象は、自然対策や敵からの保護など
理由として考えられている。

人は指示を与えなければそんなことしないようにも思うが、時間という概念自体に規則性があったり、そもそも生物学において規則性を用いるあたり、
どこかでミニマリズムを意識している事になる。

音楽的リズムの根源はアフリカにあり、それはなんらかとの交信を行うにおいてのトランス状態を生み出す要素としてのリズムだが、現在の音楽的ミニマルとは別のそれこそポリリズムだったりする。(ポリリズムもミニマルの集合体ではなるが)

人が定義した時間の中で規則性を持たせた上での、リズムと、
時間に規定されず個人の精神的状態が生み出すリズムとでは大きな差がある。

シーケンスされた音をクオンタイズするという方法で精神的状態が生み出すリズムを作り出す試みがいまだに音楽製作の方法論としてよしとされているが、
こればっかりは、なんだかバカバカしい方向性である。
※残念な事にmpcを離れたhiphopと打ち込み要素がはいったロックのほとんどがこれだ。

最近、パットメセニーがオーケストリオンを使用した楽曲を作成した。
オーケストリオンは、自動演奏楽器を使用しいつでも”同じ演奏”を聴くということを目的として一時進化したものらしいが、結果的に演奏の再現は不可能だったとされている。
しかし、レコードに記録するという形で同じ演奏を聴く事は可能になった。

オーケストリオンに同じ演奏ができなかったわけではない。
ただ、聴いた人が感動しなかっただけである。

機械的に単調になった演奏はオーケストラといえ物足りないものだったに違いない。

このことから音楽から規則的分節を捉えると、それが不規則的だったとしても、
不規則の中のミニマリズムはあまり良い結果をもたらさないともいえそうだ。


昨日、ドラえもんを買った。
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THE FUNKRUSHERS
2010/04/28(Wed) 14:06:16
LIBE BRANDから2000年にリリースされた、
『FUNKRUSHERS』Tシャツが復刻されて発売。

昔の買ったのはボロボロ。
10年前に買ったTシャツを再度買うなんてのは考えもしなかった。



伝説のミュージシャンがあの世で組んだバンドFUNKRUSHERS。

gt:ジミ ヘンドリックス(1942~1970 没27歳)
ba:ジャコ パストリアス(1951~1987 没35歳)
dr:ジョン ボーナム(1948~1980 没32歳)
vo:ジャニス ジョプリン(1943~1970 没27歳)
tp:マイルス ディビス(1926~1991 没65歳)
reader:フェラクティ(1938~1997 没58歳)

このTシャツを作った森田氏の妄想は半端ない。


メンバーがあの世で何歳か気にかかったので、調べてみた結果が上の年齢。

「あの世」について書きはじめると怪しい一面がでてしまうのだけれども、
精神世界に興味がある人ならば知ってのとおり、あの世には時間軸は存在しないとされていて、
時間軸が存在しないとなると、新旧の概念はどうなっているかといえば、アカシックレコードにまとまられているという事になる。

アカシックレコード=宇宙や人類の過去から未来までの歴史が記録されているあの世のデータバンク。

アカシックレコードにアクセスリーディングする能力があればすべてが分かるという。分かりやすくいえば預言者の試みが一般的だが、禅の考え方もそれに近いものがある。

話がそれたが、このバンドを想像するにあたり、結構重要な要素になってくる。

あの世で時間軸がないとすれば、メンバーの誰よりも先に死んだジミヘンは27歳のまま、マイルスにいたっては初老である。

しかし、マイルスは生前ジミヘンとセッションを重ね、彼の才能を絶賛している。ここはいつでもバンドとしてやっていけそうである。

プレッシャーから解放されたジャコもマイルスにはついていくだろう。

問題は、ボーナム。
彼は、ツェッペリン日本公演の際、日本刀を購入しホテルで振り回し、
隣の部屋にいるペイジの部屋の壁を壊し侵入するなどの奇行癖(おちゃめ?)があったようだ。※ちなみにペイジの部屋は逆側で一般人の部屋の壁を壊したらしい。

この強烈なギャグに誰が対応するかというと、決してフェラやマイルスではないし、ジャコだとすれば暴動。ジミヘンは普段まじめだったというし、ジョプリンはそもそも女性だ。
ボーナムはフェラが叱り付けるしかない。

音楽性はどうなってしまうかといえば、
ジャコとジミヘンのソロが気にかかる程度で、
アフロビートを基盤においた激しいロックミュージックといったところか。
結構聴きやすい音楽になりそうである。

聴いてみたいような聴きたくないような。
ninja
2010/04/22(Thu) 00:39:20


一週間ほどバタバタと動き回ってることもあり、いつもとは違う身体的疲労が出てきた。

そんな中、bonoboのblacksandsに助けられている。
発売されて2ヶ月くらい経つだろうか。

こればかり聴いている。

数年前までbonoboなんてのは、ジャイルスのお気に入り的な存在で、
対したもんじゃなかったのだけれど、今回のアルバムはヤバイ。

Tru Thoughtsからninja tuneに移籍して、生音が強くなり、今作で傑作を作ってしまった。

嫌いな人はいないというような音楽的内容だが、かなり深いビートやらノリが含まれていて、珍しく飽きずに聴いている。

ninja tuneはそれこそ高校の頃から目についていたレーベルだけれども、
過去の作品は駄作が多い。

タイニーパンクス(懐かしすぎる・・・)がちょこっと絡んでたりした程度で、
対したミュージシャンはいなかった。

一時はレーベルの存続すら怪しくなっていたが、いつからか盛り返して、
現状は音楽的にもヤバイレーベルになっている。

bonoboのblacksandsも数年前のninjaでは有り得ない作風なだけに面白い。

bonoboのように生音にシフトした、ミュージシャンは過去にもいたが、失敗に終わっている。
※ハーバート、dj camあたりは失敗ではないか・・。


仕事に飽きて更新した中身のない感じ。

働くか・・・。
シミュラークル
2010/04/12(Mon) 00:57:53

ボードリヤールが提唱した、シミュラークルについて少し興味が沸いていた。

ざっくりいうと、ポストモダンにおける”オリジナルなきコピー”と解説するのが一般らしい。

東浩紀が書いた『動物化するポストモダン』を読んだ事がキッカケだったのだけれども、
シミュラークルという言葉が私レベルに表立ったのは、
つい3年前にボードリヤールが死去した事で、再注目されたに違いない。

簡単にいってしまえばMJのそれと同様の現象である。

東浩紀は、オタク文化(それも相当な深さの・・)を用いて、
シミュラークルの構造について、大変わかりやすく説明している。

”オリジナルなきコピー”と聞くとピンとこないが、『動物化するポストモダン』の中でとても分かりやすい例えがあった。

”スーパーゼウスに始まる772枚のビックリマンシールのシールの内、1枚を複製すればコピー(偽物)、ところがビックリマンの世界観に従って、これと整合し、しかも772枚に描かれていない773枚目のキャラクターをつくりだしたらこれはコピー(偽物)ではない。”

ビックリマンの偽物というと、㈱コスモスが販売していた”ロッチ”が有名だが、中にはシミュラークル的感覚で作られているものもあった。

⇒■

ロッチのつくりが・・・・なのは、リンクサイトを見てもらえばわかるが、ビックリマンに熱狂した当時の少年にとっては、100円のガチャガチャで5枚入っている”ロッチ”を購入し、本物と交換するという現象が流行ったことがあった。

その他、ビックリマンの偽物の中でも本物と極似していて、”裏の黄色が少し濃い”事でしか見分けがつかないものもあった。

チョコにすら入っておらず、駄菓子屋でクジを引くと5枚手に入るというものだ。

駄菓子屋のババアも知ってか知らずか偽物を平然と売っている。
こちらも偽物を売りさばく婆を悪に見立て、はずれクジから当りクジをつくりだし、抽選ボックスの中ですりかえる等をして戦った。
※駄菓子屋でガチャガチャ自体を盗み、破壊して中身を取り出す事件が全国的に起きたのもこの頃だ。

シミュラークルの話から大きくそれているが続行。

コピー品は著作権のもとに犯罪化され、いまでは物質的コピー品は、
見なくなった。(ブランド物などの完全コピー品は別)

赤塚富士夫は、サザエボンとみて「おもしろい!」といったという。

となりの国では、盛んに偽物が作られてそれはキャラクターの失敗品みたいな事になっている。

その程度の悪さに日本人は笑っているが、
いまだ日本もアメリカの笑いものである。

著作権がどうのこうのと騒いでいるもの、20年前の事実をふまえれば恥でしかない。

コピーとシミュラークルの違いを明確にしないと危険である。

シミュラークルには、コピーとはベクトル違いの可能性がある。

べリンガーはどっちだ・・・。
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