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鈴木幸希
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シミュラークル
2010/04/12(Mon) 00:57:53

ボードリヤールが提唱した、シミュラークルについて少し興味が沸いていた。

ざっくりいうと、ポストモダンにおける”オリジナルなきコピー”と解説するのが一般らしい。

東浩紀が書いた『動物化するポストモダン』を読んだ事がキッカケだったのだけれども、
シミュラークルという言葉が私レベルに表立ったのは、
つい3年前にボードリヤールが死去した事で、再注目されたに違いない。

簡単にいってしまえばMJのそれと同様の現象である。

東浩紀は、オタク文化(それも相当な深さの・・)を用いて、
シミュラークルの構造について、大変わかりやすく説明している。

”オリジナルなきコピー”と聞くとピンとこないが、『動物化するポストモダン』の中でとても分かりやすい例えがあった。

”スーパーゼウスに始まる772枚のビックリマンシールのシールの内、1枚を複製すればコピー(偽物)、ところがビックリマンの世界観に従って、これと整合し、しかも772枚に描かれていない773枚目のキャラクターをつくりだしたらこれはコピー(偽物)ではない。”

ビックリマンの偽物というと、㈱コスモスが販売していた”ロッチ”が有名だが、中にはシミュラークル的感覚で作られているものもあった。

⇒■

ロッチのつくりが・・・・なのは、リンクサイトを見てもらえばわかるが、ビックリマンに熱狂した当時の少年にとっては、100円のガチャガチャで5枚入っている”ロッチ”を購入し、本物と交換するという現象が流行ったことがあった。

その他、ビックリマンの偽物の中でも本物と極似していて、”裏の黄色が少し濃い”事でしか見分けがつかないものもあった。

チョコにすら入っておらず、駄菓子屋でクジを引くと5枚手に入るというものだ。

駄菓子屋のババアも知ってか知らずか偽物を平然と売っている。
こちらも偽物を売りさばく婆を悪に見立て、はずれクジから当りクジをつくりだし、抽選ボックスの中ですりかえる等をして戦った。
※駄菓子屋でガチャガチャ自体を盗み、破壊して中身を取り出す事件が全国的に起きたのもこの頃だ。

シミュラークルの話から大きくそれているが続行。

コピー品は著作権のもとに犯罪化され、いまでは物質的コピー品は、
見なくなった。(ブランド物などの完全コピー品は別)

赤塚富士夫は、サザエボンとみて「おもしろい!」といったという。

となりの国では、盛んに偽物が作られてそれはキャラクターの失敗品みたいな事になっている。

その程度の悪さに日本人は笑っているが、
いまだ日本もアメリカの笑いものである。

著作権がどうのこうのと騒いでいるもの、20年前の事実をふまえれば恥でしかない。

コピーとシミュラークルの違いを明確にしないと危険である。

シミュラークルには、コピーとはベクトル違いの可能性がある。

べリンガーはどっちだ・・・。
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