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鈴木幸希
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lpoql
2008/03/30(Sun) 22:33:41

シネマライズで、ヘンリーダーガーの大作、
”非現実の王国で”を映画化したものが公開された。

引き籠りの妄想劇といってしまえばそれまで。



なんどかダーガーについては書いているので、もういいかなと。

・・・・。

ということで、妄想について。

男子校あがりが”妄想”などと口にすると、それだけで煙たがられてしまうような言葉になってしまっている、
妄想。(性的妄想という括りもあるけれど)

妄想は、統合失調症(=精神分裂病)に伴って生じるもとがあると解釈されているらしい。
※精神分裂病という名称は、患者の関係者、親族からの苦情が相次いだため、その名称を伏せたらしい。
(分裂していない人などいないと思うのだけれど・・・)

思考内容に障害が起きるとのことだが、大きい括りでいくつかに分類されている。

被害妄想、関係妄想、跨大妄想、嫉妬妄想・・・・宗教妄想なんてのもある。
患者自体がその非合理性を感じている場合、程度が軽く妄想とは別物らしい。

反対に程度が重いものに、幻覚がある。
人の言うオカルト体験などは、大概が幻覚という事で決着がついてしまう。
※水木先生の妖怪に関して、なんともいえないところだけれど・・・。

人には自己モニタリング機能というのが、あるらしい。
脳で考えたことが、”自己の思考”であると判断がつく場合、モニタリングは正常と言えるらしい。

自身の脳内思考が外部からの情報として捉えてしまうと、偉い事になる。
外部から、自身の思考していたことが入力されていく。または外部へ出力されていく。

結果、接することをしなくなるが、
一人でいても状況は変化しない、外部が”誰か”ではなく”何か”に変化するだけの話。

自己の妄想を形にしている人として、草間やよいがある。

彼女は執拗に水玉を描いている。
”水玉を体中に描くことによって、自己を破壊し、宇宙の自然に帰る”とかいう人がいるが、
それでは、まるで、彼女が妄想によって苦しんでいたとでも言うようではないかとも思う。
※”妄想の形”自体に水玉があることから、自己から取り払いたいと考えたという考え方もできるけれど。

ヘンリーダーガーに関して言えば、雑誌が新聞の少女の顔を切り抜き、
コラージュを使い、その少女達をヴィヴィアン・ガールズとして、戦いを行っている。(もはや謎である)

妄想も、行き過ぎたもののほうがおもしろい。
自己の内面がやられてしまうだけの最近の流行り妄想は・・・・ね。
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