今日は休日です。
朝起きて、昼過ぎまで家で本を読んでいると、そこに太陽が入ってきて、「外出しなさい」と言わんばかり。
前日の夜、レコード屋巡りをしようと決めていた気持ちがグラついている。
と
電話である。
「hi !! suzuki sa-n ! where are you?」
ついこの間、友人の誘いでオープンしたてのクラブに無理やり連れて行かれた際に、紹介されたイギリスの人である。
この人はファッションデザインをしながら英会話教室の先生をしているという人。音楽が好きなようで、片言の英語(単語)に付きあってもらいながら、ラフトレードジャパンができた話をすると、まんざらでもない様子の顔を浮かべてたりもした。
クラブという爆音の中だから、会話には困らなかった。なんなら単語のほうが話がはやい。
ぎりぎりの線で、向こうの質問を一旦、頭でバラバラにして、再度単語をつなげ合わせ、意味を得ようとすると時間はかかったけれど、英会話教師だけあって、そんな境遇には慣れている模様。すこしゆっくり話しかけているようにも聞こえる。
そんな会話の中(英会話教室初歩編)、本日(8日)お台場で開催している渚音楽祭というの話になった。
クラブ系に特化した野外イベントとでもいいますか、結構うれしい人が出演するわりに安いという、真昼間から夜の始まりの時間くらいまでの良心的なイベント。ステージが多すぎる罠も。
今回メインのデリックメイがどうのこうの言っているようだったが、私は半分も聞きとれていなかった。
その後、電話番号を交換したわけですが、まーかかってこないだろうと思っていたんです。
ところが、
上記の 「hi !! suzuki sa-n ! where are you?」である。むこうはずいぶん騒がしい。
電話越しに英会話という経験もおそらく初めてである。向こうの顔もみえないしジェスチャーもできない。
「マイホーム 、 アー、ユー?」(←会話に困ったらare you?は基本です・・・・)
その質問をしている最中に彼が渚音楽祭の会場であるお台場にいて、彼の中ではどうやら私もその会場にいるはずであるということになっていることに気がついた。
クラブで電話交換した理由もそれだったのだ。会話を聞きとらずして爆音の中、適当に返事をした私はどうやら彼と約束を交わしていたらしい。
その後の電話は「ハヤク キナヨ!スタートシテルヨ!」というニュアンスだったと思う。
「ソーリー、アイム ビジー」(暇なくせに)というか言わないかのところで、後ろの曲のブレイクがあけたのだろう、彼は「hoooo~!!」と叫んで爆音の中へ消えていった。(電話は切れていなかったが、何も聞きとれない為、こちらが切った)
朝の英会話教室が終了したところで、選挙の様子を見守るでもなく、今日始まった澁澤龍彦展にいくでもなく、pride34も無視してレコード屋である。
割と静かに過ごしてしまった休日も買ってきたレコードが当たりならばすくわれるのだけれど・・・。
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